ライナーノーツには題名として「ロックに初めて芸術的評価を与えた問題作。感覚のロックに知性の息吹き」とされています。
ビートルズの「Rubber Soul」が世界中に与えた影響がかなり強かったことが伺えますね。
「Rubber Soul」が発表されたのは、ポップス・シーン全体が新しい動きをし始めていたタイミングだったようです。
バーズ、ママス・アンド・パパス、ラヴィン・スプーンフルといったグループを中心にウェスト・コースト(アメリカ合衆国西海岸)のロックの動きがありました。また、ボブ・ディランのフォーク・ロックやローリング・ストーンズがヒットとなり音楽の世界観を完成させつつあったようです。
こういったポップスの新しい波を背景にして発表された「Rubber Soul」です。
しかし、渋谷 陽一さんはこのような音楽の流行に触発されたビートルズではないと書いてあります。
ローリング・ストーンズはR&Bの影響下から脱却しただけで、またウェスト・コートのロック・ムーヴメントも形が形成されつつあっただけに過ぎなかった。
この中で、ビートルズは冒険と言われるような活動を続けたり試みを続けた結果次々とヒット曲を発表し人気グループになっていった。
ビートルズの音楽ルーツはR&Bでロックン・ロールでしたが「Rubber Soul」では「ビートルズ・サウンズ」と表現できるまでに消化されている…というようなライナーノーツの内容です。